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お知らせ

【時の大切さ】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.155

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こんにちは。

事務の櫻井正則が担当します、第155回目の事務通信

最後までご一読頂ければ幸いです。

事務通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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 「 時の大切さ 」

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人生は何が起こるか分からない…。

1990年4月、筆者は上野の東京文化会館の客席で、胸をワクワクさせながら演目の開始を待っていました。

その演目は、モーリス・ベジャール率いる20世紀バレエ団の「ボレロ」。

そして踊るのはこのバレエ団の芸術監督でもあり、プリンシパルのジョルジュ・ドン。

ラヴェルのボレロの曲は、皆さんご存知だと思います。

徐々に徐々に盛り上がっていく音楽の旋律に合わせて繰り広げられるジョルジュ・ドンの踊りは、その見事な肉体美と鍛えられた筋肉から、到底人間がやっているとは思えない程の、まるで神の舞踏の様に感じられました。

ジョルジュ・ドンの代表作というこの「ボレロ」をこの時に見れたことは、私にとって本当に掛け替えのない瞬間となりました。

何故ならこの2年後に、45歳の若さで彼はエイズで亡くなってしまったからです。

 

本当に何が起こるか分からないのが人生です。

5年位前に親交を結んだ友人に、千葉清英さんという気仙沼在住の方がおりますが、最近連絡を頂きました。

「昨日から所用で東京に来ているので、今日か明日お会いできませんか?」とのことで、日程を調整して久しぶりにお会いすることにしました。

私は、「千葉さんも超忙しい人なのに、何も私に会うなんて、いつでもできることに時間を使わなくてもいいのに。」

と、正直な気持ちをお伝えしました。

なにしろ彼は、東日本大震災の津波で家族5人を失い、息子と彼の2人だけが生き残った九死に一生の当事者。

野球好きの息子の言った、ここに「バッティングセンターを作ってよ!!」の言葉をその通り実現して、当時はマスコミでも取り上げられて一躍時の人に。

つい先日も取材で、芸能人がバッティングセンターに訪れて、収録があったそうです。

だから私としては、本当に折角の空き時間なら、身体を休めたらいかがですかと進言したまでだったのですが…。

彼は、

「いや、今会わないと、もう会えないかも知れないと思うのです。だから、会いたいと思ったら、会っておかないと。」

と、仰いました。

九死に一生を得た彼だからこその言葉かも知れません。

Facebookで彼の行動を知っている私は、

「千葉さんも日本全国を飛び回って、これだけの人と会うというのは大変な労力ではないですか? お店の方は大丈夫なんですか?」

と尋ねました。

彼は震災前から地元気仙沼で、牛乳販売店を営んでいます。

震災後バッティングセンター建設の資金を集めるため、全国で「希望ののむヨーグルト」という商品名で、ヨーグルトを販売してまわって資金を作った行動の人。

「夢は必ずかなう」と言う、千葉さんが息子さんに伝えたかった思いに共感し、ゴルフ場のネットが無償で提供されるなど、支援の輪が全国に広がり、バッティングセンター建設が実現した経緯も聞いておりました。

千葉さんは、「従業員からも、また出かけるんですか? と良く笑われているんですけど、会いたいと思ったら会っておかないとね。」と、陽気に笑っておられました。

正に、「この時は今しかない。」という死を身近に感じて乗り越えた人の、魂の言葉だと思いました。

今の平穏がずっと続くとは限りません。

見ておきたいと思ったもの、会っておきたいと思った人が、明日も同じ状況とは限りません。

「この決断は今しかできない。」

「これをやるのは今しかない。」

そう思って今の時を大切に、目の前の事を大事に歩むそのことにこそ、何かを成すことに繋がっていくことになるのだと、千葉さんの行動を見て心から感じました。

同じ「時」というのは、2度はないのです。

いまこの「時」を大切にしたいと思います。

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キャリアチェンジサロン運営事務局

櫻井 正則(さくらい まさのり)

20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。

30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。

6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。

50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。

2020年12月に60歳で職場を定年退職。

2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。

その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。

現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。

 

雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得

 

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法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT

 

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