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【師匠と弟子】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.106

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こんにちは。

事務局の櫻井正則が担当します、第106回目の事務局通信。

最後までご一読頂ければ幸いです。

※事務局通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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「 師匠と弟子 」

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最近テレビを見ていてとても興味深い事がありましたので、何かの参考になればと思いまして、情報共有のつもりで書いてみたいと思います。

『~師匠がヌキウチ訪問!~海の向こうのお弟子サン』と言う TBSのバラエティ番組の中のお話しです。

私が見た回は、ポーランドから日本に寿司修行に来たお弟子さん。

その方が師匠とあがめるのは、千葉県で創業47年の寿司店を営む風戸正義さん。

数々の寿司コンクールで入賞し、日本を代表する寿司職人の一人。

そんな風戸さんの下には、日本人のみならず海外からも「風戸さんの握り寿司を学びたい」と弟子入りを志願する人が多く、これまで育ててきた弟子の数は40~50人にも及ぶといいます。

番組では4年ぶりに8500キロ離れたポーランド・ワルシャワの地で、日本食レストランで働くお弟子さんを、風戸さんが抜き打ち訪問するという企画でした。

真面目に働く弟子を外から見つめていた師匠は、カメラマンに化けて店内に潜入。

確かに弟子は寿司を作っているのですが、ポーランドのお客さんが注文するのは巻物の創作寿司ばかりで、いわゆる握り寿司はだれも頼みません。

なぜなんでしょう?

そこで一緒に潜入していたレポーターが、わざと握り寿司を注文。

手際よく作る弟子の姿に師匠もご満悦。

しかし!!

出てきた握り寿司を食べたレポーターは絶句。

それをこっそり師匠も食べてみると…

「これを日本の寿司と思って出されたら心外!!」

の厳しい一言。

これは一体どうなるのか!!

 

実は師匠は、彼の作った寿司を一口食べてその全てを見破ってしまったのです!!

彼曰く、シャリが最悪とのこと。

店内にいたポーランドのお客さんに聞いてみると案の定、

「お米が美味しくなくて、握り寿司を食べる気になれない。」

とバッサリ。

お弟子さんに聞いてみると、米は日本のものは手に入らず、パサパサなアジアの長粒米しか流通していないとのこと。

お弟子さん曰く、

「折角風戸さんの元で修業したにもかかわらず、母国ではそれを役立てることが出来ない。ずっと悩んでいました。握り寿司を食べてもらえないのであれば、このまま働いていても意味がないので、最近では兄の仕事を手伝おうかと言う気持ちになっています。」

と、心情を吐露しました。

それを聞いた師匠は立ち上がります。

滞在期間中の数日の間に彼の支援をしますと言うのです。

それを聞いて私は直ぐに思い浮かべました。

支援と言うのは、きっとなんとか日本からお米が弟子の元に届くように手配するんだなと。

ところがその私の浅はかな考えは、直ぐに打ち砕かれます。

師匠がとった行動とは、寿司の基本であるお米の研ぎ方を今一度見直すというものでした。

よく寿司の修行は、「飯炊き3年、握り8年」と言われるそうですが、師匠は一口食べただけで、この米の改善を伝えなくてはとの思いに至ったのでした。

しかも日本の水は軟水であり、欧州は硬水なので、アジアの米を研ぐならスーパーで軟水を購入して研がないとダメとアドバイス。

研ぎ方についても何度も繰り返しやらせて、研ぐときの音が「シャリ、シャリ」と聞こえるまで数時間指導。

お弟子さんは、徐々に修行時代の感覚を取り戻していきます。

更には、この米の味を引き立たせるためには研いだ後に軟水に再びつけて30分程度置いておくなどの細かい指示が。

そして酢飯を作る際にも、教えたとおりに米を団扇で扇いで風を送っていないことを厳しく指摘。

この風を送ることが、米にどれだけの影響があるかを切々と弟子に説いていく師匠の姿に、私は感動すら覚えました。

日本の米だから良いのではなく、どんな米でもその良さを最大限に引き出そうとする職人の技と心意気に感服しました。

ただ欲しいというものを与えればクオリティは保てるだろうと思っていた、自分の単純な思考が本当に恥ずかしくなりました。

弟子がいる異国の地で、そこにあるもので最大限の力を引き出してあげられる師匠と言う存在の力強さを、改めて見せつけられた思いです。

そして弟子が握って出来上がった寿司を、彼の働く寿司レストランでお客さんに試食してもらいます。

するとお客さんは口々に、

「お米が美味しい!!」

「お米の一粒一粒の味が感じられます。」

「これなら何個でも食べたいと思いますね。本当に美味しい。」

とまで。

そのお客さんの笑顔を見て、弟子は涙していました。

師匠の偉大さは言うまでもないのですが、

現状に文句を言うのではなく、与えられた食材の良さを最大限まで活かしきるその職人の魂に触れて、

物事はこうでなければならないなと、私自身の考えの甘さに気づかされたそんな有意義な時間でした。

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キャリアチェンジサロン運営事務局

櫻井 正則(さくらい まさのり)

20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。

30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。

6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。

50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。

2020年12月に60歳で職場を定年退職。

2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。

その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。

現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。

 

雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得

 

■NPO法人Leavess of Grass

法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT

 

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