こんにちは。
事務局の櫻井正則が担当します、第112回目の事務局通信。
最後までご一読頂ければ幸いです。
※事務局通信は、
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「 取り繕い反応 」
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ノンフィクション作家の髙橋秀実氏の「おやじはニーチェ」
サブタイトルは、認知症の父と過ごした436日。
突然怒り、身近なことを忘れ、
「結局、おやじはおやじなんだ。」
という著者の言葉にあるように、
私が置かれた現状にダブる形で手に取った本ではありましたが、
認知症の初期にみられるのが、表題にした「取り繕い」
例えば、著者の髙橋氏が父親に、
「今朝の朝ご飯はどうでしたか?」
と、聞くと…
父親は、
「ふっくらとした白いご飯。しゃけとほうれん草のおしたし…」
と、答えたという。
髙橋氏は、「あれ、今朝はトーストだよな??」
つまり「取り繕い反応」とは、
そこで髙橋氏は、それをこう読み替えたそうです。
つまり、「朝ごはんと言えば…」
そうすれば、父の言っていることが良く分かる、と。
またある時は髙橋氏が父親に、
「ここはどこ?」
と聞いてみると、
「ここはどこだ?」
と、まるで禅問答の様な答えが返ってくるそうです。
この様な日常の会話を通して髙橋氏は、著作の本のタイトルを「
ご存知の様にニーチェは、19世紀ドイツの偉大な哲学者。
西洋哲学の根本命題とも言える、
「人間はどこからきてどこへ行くのか?」
父親とのやりとりを、ノンフィクション作家流の機知で名付けた、
考えてみれば、「取り繕い」なんて誰でもやっていることです。
前に会った人の名前が思い出せない時など、
「どなたでしたっけ?」
などとは、プライドが許さず聞けない。
なんとか会話の中から、その人の名前を思い出そうとして、
特に私などビジネスの世界にあまり縁のなかった人間からすると、
「なるほどね~」
などと、分かっているんだか分からないのか、
髙橋氏曰く、「結局、おやじはおやじなんだ。」
という見識。
人はどの様な状況になっても、結局はその人でしかない。
認知症になったとしても、
ということは、そうなるまでの時間をどう自分らしく生き切るか。
結局はそうして生きてきた時間が、
周りに合わせて「取り繕う」人生なのか、
自分が思うところに素直に生きる人生なのか、
どんなに「取り繕っても」、
人間の一生とは、
最後は誤魔化すことが出来ないもなのだと、
この本が教えてくれた気がします。
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キャリアチェンジサロン運営事務局
櫻井 正則(さくらい まさのり)
20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。
30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。
6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。
50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。
2020年12月に60歳で職場を定年退職。
2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。
その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。
現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。
雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得
■NPO法人Leavess of Grass
法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT
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