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お知らせ

【販売価格】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.129

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こんにちは。

事務局の櫻井正則が担当します、第129回目の事務局通信。

最後までご一読頂ければ幸いです。

※事務局通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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「 販売価格 」 

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現在私を最も苦しめているのは、介護でもなく、借金でもなく、気候でもないのです。

それは、販売価格です。

キャリアチェンジサロンの方の中には、個人事業主の方も沢山おられるし、販売などを手掛けていらっしゃる方も多く、「そんなことで悩んでるの?」と一蹴されそうな話なのですが、現実に私の正直な悩みの種なのです。

私が現在個人事業主として手掛けているのは、日本ミツバチの蜂蜜を使ったチーズケーキです。

商品は、18cmと15cmのホールのベイクドチーズケーキです。

焼き菓子なので、冷凍保存すれば3ヶ月以上持ちますし、商品を包装している和紙や、入れ物の化粧箱などのデザインは、贈答用として申し分のないできだと思っております。

味の方は、貴重な日本ミツバチの蜂蜜を40gもふんだんに使用しています。

日本ミツバチが一生をかけて作り上げる蜂蜜は、ティースプーン一杯(2g)と考えるとかなり贅沢な品です。

日本ミツバチは蜂蜜を作る時に体内の酵素で酸味の強い蜂蜜を作るので、このチーズケーキは甘さ控えめで濃厚な味わいとなる、どちらかと言うと大人好みの商品となっています。

なんだか商品の宣伝みたいになってきましたので、味の話しはそれくらいにして、価格設定の話しに戻ります。

 

商品の価格設定には、様々な考えがあるとは思いますが、通常以下の様な基準があるようです。

まず「原価」

「原価」とは、簡単にいうと商品を作るまでに至った費用のことです。

「原価率」とは、販売価格に対するその原価の割合のことを指します。

利益を生むためには、当然のことながら「原価が販売価格より低い」状態にしなければいけません。

例えば、原価が100円の商品を、200円という販売価格で売れば100円の利益です。

もしこれが、原価が200円で、販売価格が100円だと、100円の赤字になりますね。

また、価格設定を行う上で、「原価率をもとに販売価格を決める」考え方もよく使われます。

例えば、飲食店の原価率は30%ほどだといわれています。

原価率をもとに販売価格を計算すると、原価が100円の商品があったとすれば販売価格は333円ほどになります。

100円(原価) ÷0.3 (原価率30%) = 333円 (販売価格)

この方法で私の売るチーズケーキの価格を求めますと、丁度現在の価格と同等になります。

ところがここから、発送料(送料無料のため)、人件費、サイトの手数料、箱代、その他を引いていくと、純利益は1,000円位となってしまいます(汗)

これ以外にも考え方は沢山ありますが、それらをそれぞれ書いていたら誰も読んでくれないくらいに長くなるので、それはやめて、最後に大切な消費者心理のお話しです。

あるご縁から、私たちのチーズケーキを事業者の奥様達に試食して頂く機会に恵まれました。

そこで出たご意見が、

「味は美味しい。」

「贈り物としては、値段、パッケージは良い。」

「でも、自宅用だったら大袈裟な箱とか和紙は要らない。」

「値段とか包装が普段向きではないから、なかなか頻繁に買うのは難しい。」

と言うご意見でした。

私はその時に、全く消費者の思いに考えが至っていなかったなと気づくことになりました。

私たちは、「このステキな箱と和紙の包装なら、買ってくれた人は喜んでくれるに違いない。」

と、全く真逆な想いに誘導されていたのです。

今私たちはこの声に基づき、来年の1月の事業開始2周年の記念日に、新商品を出すことに取り組んでいます。

「販売価格」

これを幾らにするか、材料費とその他の格闘が始まっております。

日本ミツバチの古来からの貴重な蜂蜜を、多くの方に味わってほしいと始めた事業。

それが形になって、精神障がい者の方の雇用の機会を増やすというビジョンに行きつくには、まだまだ遠い道のりを乗り越えなくてはいけないようです。

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キャリアチェンジサロン運営事務局

櫻井 正則(さくらい まさのり)

20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。

30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。

6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。

50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。

2020年12月に60歳で職場を定年退職。

2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。

その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。

現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。

 

雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得

 

■NPO法人Leavess of Grass

法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT

 

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