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【計画的偶発性への気づき】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.145

Date

こんにちは。第145回目の事務通信

キャリアチェンジサロン代表の

田中勇一が担当します。

事務通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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「 計画的偶発性への気づき 」

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なんと、プロ野球で、あの阪神が、

38年ぶりの日本一を達成しました。

”ARE”の”ARE”の達成です(笑)

オリックスとの日本シリーズは、

お互いの良いところが存分に発揮され

ちょっとしたミスが勝敗を分ける

緊迫した好ゲームが展開されました。

きっと、ファンならずとも、見ていて

面白い試合だったと思います。

紙一重の差でつかんだ日本一。

それも38年ぶりとなると

喜びもヒトシオです。

さて、実のところ、

私が阪神ファンになったのも

38年前。

38年前に、

高校一年生だった私は、

親の転勤のため、神戸の学校から

広島の学校に転校しました。

広島に行ってみて、

一番びっくりしたのが、

住民のほとんどが、

広島カープのファンである

ということでした。

阪神の地元である関西であっても

阪神ファンは半分にも満たない感じです

(もちろん熱烈なファンが多いですが)

実のところ、広島に行くまでは、

私は、中日ドラゴンズのファンでした。

(田尾選手や、谷沢選手、宇野選手など

当時のドラゴンズには魅力的な

選手が多かったのです)

しかし、広島カープファンだらけの

環境にいきなり入った私は、

同級生たちから、

「関西から来たんだから、

お前は阪神ファンなんだろう」と

勝手に決めつけられてしまうのです。

その時、私が、中日ファンであることを

強く主張していたら、状況は変わった

かもしれません。

しかし、転校したばかりの私は、

強く主張できずにいました。

そうこうしているうちに、

今年の阪神は強いという風になっていき

バース、掛布、岡田の

3連続バックスクリーンへのホームラン

が生まれるなど、

派手な勝ち方もして、

なんとセリーグ制覇、日本一になります。

この過程で、広島ファンだらけの学校で

どれだけ周りから圧力を受けたかは、

皆様の想像にお任せします(笑)

こういった環境の中、

どうも反抗心が強く、

負けず嫌いの私の性格により

皆がそこまで言うなら

阪神ファンになってやろうと

決意するに至るのです。

面白かったのは、

阪神がリーグ制覇をしたときに、

実は僕も阪神ファンなんだよと

告白してくれる同級生が5、6人

出てきたことです。

そのまま、隠れ阪神ファンクラブを

学校内でつくりました(笑)

そういった経緯で

阪神ファンになった私は、

その後は、阪神一筋で応援して

なかなか勝てない日が続きましたが

今年ようやく報われた感があります。

今思えば、

広島の学校の同級生が、

私を阪神ファンに仕立ててあげたこと

それは、偶然とはいえ、

計画的であったのかなとも思えます。

(それくらい、今、阪神ファンである

ことに違和感が無いので)

キャリア理論の中で、

私が好きな実践的理論に、

「計画的偶発性理論」

があります。

「計画的偶発性理論」とは、

個人のキャリアは、

偶然の出来事の積み重ねによって

決定されるという前提のもと、

その偶然をチャンスと捉え活かすことで

自分のキャリアをより良くしていく

という考え方を指します。

偶然に起こったことが、

今の自分をつくっていると

感じているのは私だけでしょうか。

突然の異動、

相性の悪い上司との出会い、

会社の突然の倒産、

などなど、

偶然におこった

自分にとって不都合に思われる

ことたちも、

時が経って、振り返ってみた時に

良きことだったと思えたら、

人生さらに豊かになるでしょう。

そう、偶然におこったことを、

前向きにとらえ、次に活かすことで

キャリアは発展するのです。

38年前の偶然が、

38年ぶりの日本一の歓喜を

与えてくれたと考えると

なんとも感慨深いものです。

―――――――――――――――――

キャリアチェンジサロン代表

キャリアチェンジプランナー

田中 勇一たなか ゆういち

京都大学理学部卒業後、住友銀行

(現三井住友銀行)入社。

米国カーネギーメロン大学にて MBA 取得。

帰国後、銀行のALM業務に携わったのち、

ビジネススクール運営会社に転職し、

人材・組織開発コンサルティング会社の

立ち上げに参画。

その後、経営人材の紹介をコアとする

成長事業支援会社を経て、新銀行東京設立

プロジェクト草創期に2年間携わり、

採用統括責任者として 5,000 人以上の応募が

あった公募採用で陣頭指揮をとり、

銀行立ち上げに大きく貢献する。

現在は、リソウル株式会社を設立し、大手

GMSの銀行設立プロジェクト参画、法人

向けの人事・採用コンサルティングや

経営相談、個人向けには起業支援、

転職支援、キャリアカウンセリング等

に取り組む。

2010年4月には日本初の社会起業家育成の

ビジネススクールである「社会起業大学」を

設立し、グローバルに活躍できる

社会起業家育成にも従事。

2013年4月に多摩大学大学院客員教授に就任。

2016年4月に一般社団法人公益資本主義

推進協議会副会長に就任。

これまでに1万人を超えるキャリア

カウンセリングを実施し、多くの人の

自己実現に貢献。

主な共著に「たかがMBAされどMBA」

がある。

将来の夢は理想の中高一貫教育を

実践する学校の設立。

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